自分がいつか誰かに話したかった新日本プロレスの話

こんにちは、ちゃんおつです。

 

突然ですが、「プロレス」と言われて、どんな印象を持ちますか?

 

筋肉ムキムキでゴッツゴツな体格の男達が戦っているとか

アゴが凄い人がいるとか

「元気ですかー!!!」って叫んでるとか

滑舌悪すぎて何言ってるか分からない人とか

 

これ全部、ないことはないんですが、今はそうでもないんです。あくまでも昭和の頃、テレビのゴールデンタイムに放送されていた「黄金期」では存在しましたが・・・

 

  • 今、プロレスが熱い

 

 

 ここ数年で、新日本プロレスを中心としてプロレス界がかなり盛り上がっています。「プ女子」と言われる女性のファン層の獲得が成功した理由の一つですが、もっとも大きい理由が「世界進出」です。

 

 

新日本プロレスで例を挙げてみます。

新日本プロレスは「新日本プロレスワールド」という動画ストリーミングサイトを運営しています。月額999円で過去の試合も大会の生放送も見放題です。

ドル決済にも対応しており、大会が生放送される際のほとんどに英語実況が入ります。ここ最近ではフランス語実況にも対応した動画もあり、グローバルな展開を見せています。

 

グッズ販売も同様です。新日本プロレスが運営する「闘魂ショップ」という通販サイトがあります。こちらは言語が日本語のみですが、海外配送が可能になっています。

これらは意図した戦略で海外の顧客を獲得した例ですが、意図しない所で海外の顧客を獲得した事例があります。

 

新日本プロレスの中には様々なユニットが存在します。その中でも外国人レスラーを中心とした「バレットクラブ」というヒールユニット(いわゆる悪役グループ)があります。このユニットのTシャツが発売された当時、海外のプロレスファンからデザイン面で注目を集め、バカ売れするという事態が発生しました。おそらく、意図していなかった事だったと思います。

現在も「バレットクラブ」のロゴが入ったTシャツは販売されますが、各選手使用になっている事が多く、オリジナルロゴのTシャツはなかなか出回っていません。

 

 

新日本プロレスは現在、ブシロードという主にカードゲームを作っている会社の子会社として運営されています。それ以前にもユークスというゲーム会社の子会社になっていましたが、その頃には既に経営が赤字だったと言われています。それよりも前はアントニオ猪木氏が株の大半を所有する形で経営されていましたが、その時期はK-1PRIDEといった総合格闘技が全盛期を迎えていたので、客足が伸び悩んでいました。

しかし、「ブシロード」の子会社になってからは徐々に赤字がなくなっていきます。経営の抜本的な見直しはもちろんでしたが、「ブシロード」が得意とする「宣伝」を大いに活用し、プロレスの存在を知らしめることを積極的に行いました。

この場で言いたいことは山ほどあるのですが、宣伝を上手く活用することで、新日本プロレスは見事にV字回復。赤字から黒字に変わったのです。

 

  • プロレス初心者はどうすればいいんですか?という話

 

おそらく、「プロレスってなんかグループやらユニットやら色々ありそうだし、いきなり初心者が見に行っても楽しくないでしょ?」と思った方がいると思います。ご安心ください。

 

はっきり申し上げまして、普通に楽しめます。たしかに、グループ同士の抗争やら選手同士の因縁やらが絡んでくるのは確かです。なので、とりあえずそういう小難しい事はプロレス観戦にハマってから考えましょう。

今の時代、ありがたいことにYouTubeという大きな動画サイトがあります。いきなりお金を払って試合を楽しむのも良いですが、YouTubeで少し検索してみて、気になる動画を見るだけでも最初は楽しめると思います。オススメは必殺技のシーンだけを集めた「必殺技集」です。誰かがYouTubeでまとめているので、ぜひ。

 

  • 個人的なベストバウト

 

私は新日本プロレスワールドに入会してもうすぐ1年が経ちますが、プロレスが分からない人にも面白いと思っていただけるような試合をいくつか紹介します。

 

世界で賛否両論を生んだ試合です。序盤の攻防がまるでCGのような動きで、試合を写真で振り返っても、「何がどうなっているのかよく分からない」絵面になってしまうのが特徴の試合でした。YouTubeにも一部始終があります。

いわゆる「面白プロレス」の部類に入る試合です。とはいえ、ケニー・オメガ選手は第一線で活躍してる上に、「ザ・ベスト・バウト・マシーン」と言われるほど、どの試合を見ても観客を魅了する試合をする選手でした。

その対戦相手は超が付くほどのくせ者、矢野通選手。反則を巧みに使って試合を有利に進める選手です。その2人が闘ったらさぞかし噛み合わない…と思いきや、とても噛み合った試合を展開したのです。どんな試合だったのか…新日本プロレスワールドでご覧ください。

今年初めに東京ドームで行われた試合です。「ノーDQマッチ」とは反則最低なしの試合の事で、凶器の使用や反則攻撃(金的攻撃・目つぶし等)が認められる試合の事を指します。

ベルト保持者はアメリカでも大活躍していたクリス・ジェリコ選手、挑戦者は今、最も人気のあるヒールユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のリーダー、内藤哲也選手。内藤選手は元々、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していましたが、2018年6月9日の試合でクリス・ジェリコ選手に奪取されてしまいました。

その結果も受けて東京ドームでの試合が組まれましたが、壮絶な試合展開に度肝を抜かれました。今でも最初に見た時のインパクトを思い出します。

この試合は少し特殊な試合形式で、「1分毎に選手がリングに入場してくる」というルールのもと行われます。どの順番で選手が登場してくるのかはその時までの秘密。入場曲で分かる仕組みになっています。

「1分時間差バトルロイヤル」は国内でも何度か行われていましたが、新日本プロレス主体の海外興行で行われたのはおそらく初めてだと思います。

そんな中、アメリカのプロレスファンが一番歓声を送った選手が獣神サンダーライガー選手。世界の獣神としてその名が知られ、来年の1月で引退することが決まっています。ライガー選手の入場曲が流れた瞬間、会場のファンは総立ち!果たしてライガー選手は最後まで勝ち残れたのでしょうか…

 

長々と話してしまいました。悪い癖です。

ではまたお会いしましょう。 アディオス!